14. 役割が わからない…



【 西村綾子 STORY 14. 】



日本テレビ 朝の情報番組「スッキリ」のリポーターに加入することになり感じた、

”呼んでいただいたのにお役に立てないサイクル”
に突入していくのだろうか…


というその予感は、
残念ながら半分的中してしまいました。




私はそれまでニュースを扱った情報番組の経験がなく
リポーターに何が求められているのか、
その役割を掴みきれていませんでした。


わからないなりに取材をして、
台本通りにスタジオプレゼンをしてみるのですけれど、

結果、
この人台本通りにしか出来ないの?とがっかりされ、
私は私で、台本通りに伝えるなら
局アナウンサーの方が上手だよな、と落ち込んで…。



全ては私の問題だったのですけれど、
せっかく呼んでいただいたのに全然役に立てないし、
どうすれば役に立てるのかもわからない。

(私、ここにいる意味あるのかな)

という、悪循環に陥っていたのだと思います。




思えば私は、最初のアルバイトでの経験以降、

『「役割」を明確に理解することで、
自分が何をすればいいのかの判断ができる。

その判断に基づいてやった結果、
役に立つか立たないのかが決まる』

という法則で仕事をしてきました。
(STORY 2.参照)



そしてこの時も、
「リポーターの役割」を見つけようとして
(勝手に)悶々としていました。

「役割」が、私の拠り所だったからです。



確かに、
「役割」が明確でないと何をすればいいのか判断がつかないのは、
どのような仕事にも共通することです。
目的があり、役割があり、それを達成するためにはどうすれば?
を考えて行動することが、仕事なのですから。


けれど、
その方法がうまくいかず、どうしようもなくなったことで、
私は最大の転機を迎えることになりました。






















スッキリ加入1年後、2008年撮影の宣材写真。
東京でこの業界にいる方はご存知のあのスタジオです。






【 15 】へ続きます