24. テレビとオンラインの共通点
【 西村綾子 STORY 24. 】
「オンラインでの伝わり方と、
テレビの伝わり方とは同じである」
を、もう少し説明させてください。
急増したオンラインでの配信、例えば…
FacebookやYouTube、インスタなどでライブ配信をしたり、
これまで対面で行なっていたセミナーやお教室を
zoomに切り替えたり、対面で販売していた商品を、
ECサイトやホームページなどで販売するなどですね。
直接顔を合わせて伝えたり、見せたり、触ったり、
体験したりできていたものが、
間にデジタルの仕組みが入った上で
お客様の元に情報を届ける形へと変わりました。
つまり、
「直接・対面」から「デジタルを経由」へ、です。
その見せ方・伝え方と、テレビとが どう繋がるのか。
テレビで情報を伝える時には、スタジオでも中継でも、
生放送でも収録でも、三次元で行われていることが、
テレビ画面という二次元で視聴している方の元に届きます。
発信から受信までの間に1つ次元が欠けるのですね。
テレビを作っている人たちは常に、
この見せ方・伝え方で「テレビ画面上」で
理解できるだろうか? 伝わるだろうか?
を考えています。
これが当たり前であり必要不可欠なことです。
一方、オンラインも、
三次元で行なっていることをカメラで撮って、
スマホやバソコンの画面(二次元)で
受け取っていただくわけですから、
テレビの時に意識すべきことや技術がそのまま当てはまる
と言えます。
STORY23.でお話したお知り合いのライブの事例も、
伝えている内容に問題があるわけではありません。
同じことを対面でしてもらったら、
とてもよくわかったはずなのです。
でもそれを、
そっくりそのまま対面と同じようにカメラの前でやってしまうと、
本人は見せているつもりなのに画面では認識できなかったり、
「これ」がどれなのかわからなかったり、
画面で見ている側が受けとけれる情報が欠落だらけになってしまう。
そうやって、
素晴らしい商品を見せて、為になることを伝えているのに、
画面を通したら相手には伝わらなかった、が起きてしまうのは…
もったいないですよね。
そして、
画面で伝えたことが、もしわかりにくかったとしても、
よほどでなければお客様は
「あの部分がわかりにくかったよ」
って教えてくれません。
先日、ずっと気になっていたインナーをネットで買おうとした時のこと。
さすが大手の通販サイトだけあって、手に取れない分、
お客様の知りたい情報を網羅しているんだなあと見ていましたら、
色違いや様々な方向から写した画像が46枚も載っている!!
にも関わらず、私が確認したかった部分を映した写真が
1枚もないのです・・・。
で、買うのをあきらめました。
どうしても必要な物なら、問い合せたかもしれません。
けれど大抵の場合は、情報が足りないと、
そのことをわざわざ伝えないまま、
その先に進むのを止めてしまいます。
オンラインで、物や動きや文字情報を見せたり伝えたりする時には、
対面とは違う技術やコツが必要なのに、
それを知らないのはとても大きな損失です。
しかも、ご自分では気づきにくく、誰も教えてくれない…。
さらに残念なのは、
オンラインで売り上げに繋がらない原因を、
商品やコンテンツに問題があるのではないかと
的外れな改善を重ねてしまうことです。
本当は、「ちゃんと伝わっていない」ことが、
売り上げに繋がりにくい原因かもしれないのに。
つまり、本来問題のないところに問題があるのではないかと思い込み、
本当の問題には気づけない、が起きる場合があるのですね。
きっと、ご自分の大事な商品やコンテンツをオンライン化された方々は、
プラットフォームについて学び、時間と、お金と、労力をかけて、頑張って発信されていますよね。
だとしたら、是非、そのエネルギーを生かしきる為に、
オンラインでの見せ方・伝え方を知って欲しいなと私は思っています。
もちろん、すでに出来ている方もたくさんいらっしゃいます。
ただご自分ではわかりにくいものなので、
まずは、オンラインで伝えている内容が、
【お客様目線で見て、欲しい情報が網羅され、正確に伝わっているか】
を、チェックすることから始めてみてはいかがでしょう?
こんなふうに、カメラではないところを見ながら
説明しているのをテレビでよく見ると思います。
これは、モニターを見ながら、どこまでの範囲が
テレビ画面に映っているのか(画角)を確認しています。
これをしないと、映っていないところを指差したり、
説明している内容と届いている映像がズレる
などが起きてしまいわかりにくくなってしまうので、
テレビ画面上で見えている範囲を確認する必要があるのですね。
(オンラインでも必須の意識です)
【 25 】へ続きます